自然素材たっぷりの「カワイイ」おうち
内観施工例
設計監理建築士 | 佐々木建築設計事務所 |
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場所 | 市川市若宮 |
構造・工法 | 木造在来工法 |
敷地面積 | 117.67m2(約35.5坪) |
建築面積 | 56.17m2(約17坪) |
延床面積 | 108.06m2(約32.6坪) |
家族 | ご夫婦+子供二人 |
小屋裏や階段下に収納ですっきり
家事動線を考慮し、将来の家族構成を見据えた間取り設計
玄関&シュークローゼット
無垢の床材の柔らかさが感じられる優しい印象の玄関は、上り框(かまち)を斜めに作り、広がりを感じる場所になりました。
玄関に入った瞬間に「かわいい」が伝わってくるおうちです。
3方向に棚を作り、広めにとったシューズクローゼットは、土足で入れるので使い勝手もよく、日々活躍する場所になりそうです。
アーチの出入り口は、玄関に変化を付けています。
玄関たたき部分には今後、手を加えていく予定です。
1階ホール
オリジナルデザインの階段手摺が印象的な1階ホールは、木製ドアが並ぶ家族の空間です。
階段の一部を「オープンひな壇タイプ」にすることで、空間に奥行やアクセントが加わります。
階段下収納
階段下の空間を活用して、床下にエアコンを設置し、1階全体に空調をしています。
床にある吹出し口と基礎を蓄熱することにより、建物全体を暖めるので、全体的に建物が暖まり、場所による温度差が出にくく快適に過ごせます。
高さを確保したので掃除用具やストック品もすっきりと納められます。
1階洗面脱衣室
タイル使いがかわいい洗面台は、オリジナル品です。
市販のカゴやボックスを組み合わせながら、収納量もたっぷりです。
ミラーキャビネットもオリジナルのスライド式で、収納に活用できるので実用性もそなえた作りとしました。
オレンジ色の柔らかな色合いの照明を中心とした家造りをしていますが、メイクがしやすいように、この場所は太陽の光に近い照明を採用しています。
1階浴室
大きく寝そべられる浴槽をご希望でしたので、
TOTO製のユニットバスをセレクトしました。
床が柔らかく寒さを感じない事も特徴です。
1階トイレ
タイルを使って、清潔感のあるオリジナル手洗いが印象的なかわいい空間となりました。
天井照明と手洗い間接照明を連動させて、光の演出をしました。
壁の厚みを利用した、壁面収納もパイン材でそろえて統一感を出しました。
子供室
木の扉が優しい子供室は、成長に合わせて部屋を区切れるように、コンセントやエアコンの取付位置を考えて作っています。
収納部分はプライベート空間なので、収納力を上げる事と無駄なスペースを省くために、ドアを設けていません。
主寝室
道路から見える面の意匠性を重視して、外部には面格子を付けずに、室内側にバーを取り付けました。
シンプルな外観にしたい場合でも、工夫次第で防犯性も保つことができます。
階段
飾り棚も兼ねた手すりは、色付きのパネル部分がアクセントでギャラリーとしても楽しめる印象的な場所となりました。
勾配天井のリビング
飾り棚手すりの階段を楽しみながら2階にあがると、タイル使いが綺麗な2階リビング空間と繋がります。
1階の階段手摺りとリビング手摺、小屋裏収納の手摺りは、同じデザインとしています。
リビング手摺りはスライド扉を設けて、お子様の階段落下に配慮しました。
また、インターホンと電話も手摺りに配置しました。
収納棚も兼ねています。
勾配天井の吹抜けを設けて、開放感のある空間としました。
リビング収納やテレビ置場を考慮して、西側には隣の建物より高い、リモコン操作により開閉できる窓を設けました。
天井に取り付けたシーリングファンは、風の動きをつくり、温度差のない環境が出来るように配慮しました。
落ち着いた木目天井のダイニング
壁と天井に珪藻土塗り仕上げとなっているお宅ですが、落ち着いて過ごしたいダイニングでは、天井に無垢の杉板を貼り、木目の美しさを楽しめるダイニングとしました。
パントリー兼家事室
キッチンの裏は、パントリー+家事室+洗濯室を兼ねた便利な部屋です。
かわいさを保つための秘密の場所になりそうです。
バルコニーとも直結させて、家事動線を短くしました。
キッチン
2階を見渡せる位置にあるキッチンはカウンターのタイル使いや、モザイクタイルがかわいらしく、料理が楽しくなる場所です。
お手入れしやすい壁材は、あえて使わずに変化を楽しめる壁としました。
バルコニー
奥行きのあるバルコニーは、夏の直射日光を遮る目的から屋根を作りました。
洗濯物もゆとりをもって干せる場所になりました。
ダイニングからも出入りできるので小さなお子様の
プール遊びやテーブル等を置けるスペースとなります。
2階個室
リビングに面している洋室はお子さんのプレイルームやご主人の書斎に活用できるフレキシブルな空間としました。
そのために、納戸を隣接させ広さも充分に確保しました。
引き戸で区切れるので泊り客にも対応できます。
2階納戸
当面は、メインの洋服等の収納として活躍しそうです。
将来的には、リビング収納として利用できます。
小屋裏収納
リビングの開放性を確保する目的を兼ねて、6帖の十分な広さを確保しました。
窓は、隣家からの目線の配慮が要らないために、透明のガラスとしました。
天気の良く空気の澄んだ日には、富士山が見えます。
木製ハシゴは、意匠性と軽量化を兼ねてサイドに穴を開けて、手を掛ける場所として活用できるようにしました。
こだわりのポイント
- メリットとデメリットを理解して頂いた上で、お施主様の意向で無垢の素材を使用しました。
メリット:暖かい感触、身体に優しい、自然についた傷や汚れを楽しめる素材である、
調湿性、フィットンチッドが発生する等
デメリット:汚れやすい、傷がつきやすい、お手入れが大変、乾燥等 - 床材は全て無垢材(桜材)、壁と天井は珪藻土を多く使用しています。
木の塗装については、ドイツ製の呼吸する自然塗料オスモカラーを使用しました。
現代の住宅に多いプラスチックフィルム等は、一切使用していません。 - 将来の家族構成や暮らし方の変化にも対応する間取りとしました。
- キッチンと家事室(洗濯機と掃除流し)、バルコニー(物干し)を近接させて、家事動線を考えた間取りとしました。
- 適所に収納を配置し、使いやすさを重視した計画としました。
- 洗面台とトイレの手洗い器のカウンター等に、タイルを使用しました。
また、キッチンの壁は意匠性を重視して、外国製のモザイクタイルとしました。
機能性も重視したカワイイ仕上げとなりました。 - 外観や外構の一部は、お施主様が暮らしながら手を加えていかれる予定です。
- 外構計画については、駐輪場、自動車車庫等の動線を意識して計画しています。