事務所併用住宅(住宅部分)

事務所併用住宅(住宅部分)

物件名 創エネで省エネに暮らす家
工法 スーパーウォール工法
耐震等級
ZEH ニアリーゼッチ取得
デザイン設計 B-DAC style 中岡猛志 先生
Ua値

0.46 W/(㎡・K)

HEAT20 2クラス

C値 0.19 ㎠/㎡


建て替えのいきさつ

築35年の実家は、引っ越しを決めた13年前に、予算の範囲内で内装を綺麗にし、水回りの設備入れ替えを行いました。

また同時に、耐震性を上げる工事も行い快適に暮らしていましたが天候や気温の変化や、年齢の変化とともに、室内の温度差を辛いと感じるようになってきていました。

エアコンを効かせたリビングから、2階へ移動した際の階段一段一段上がるごとの上下温度差の厳しさの他にも、
トイレや洗面脱衣室へ移動した際の平行移動の際の温度差の大きさも、身体が負担と感じるようになったのです。

お客様に、高気密・高断熱・高耐震の住まいをお勧めしている自分もデータとしてだけでなく、快適さを実体験しなくては本当の説明もできないと建て替えを決意いたしました。

家族からの要望

①大人4人が、それぞれストレスなく暮らせる家であること

②道路からの音や、視線を気にしないで暮らせる家であること

③過不足のない収納スペースが確保された家であること

④耐震等級やゼロエネルギーなど性能にはこだわること

⑤可能な限り自然素材を使用すること


外観

漆喰仕上げの落ち着いた色合いの部分(蓮(はす)の花のように水をはじく仕様のSTo(スト))と、不燃材認定を受けた本物の木材(防火外壁材の認定を受けた木材(WILL WALL))を使用した外観が印象的な建物となりました。

雨樋やアンテナの引き込みなども、出来るだけ目立たないように配置しました。

玄関は囲い込みすぎることで防犯力を下げてしまうので適度に視線をかわせる程度の目隠しで自然な印象に仕上げました。

今後はこのような形でも対応が出来るように、アプローチはウッドデッキ材で仕上げ、必要に応じて造り変えることが出来るようにしました。

玄関


玄関のたたき部分は、濡れても滑りにくく、汚れも目立たない洗い出し仕上げとしました。
明るい色味の石を採用したので、柔らかい印象となりました。

玄関は無垢の床材を活かすように玄関框(かまち)をあえてつけずにスッキリと仕上げましたが
家族の動線として、ウォ―クスルー(通り抜け)出来るシュークローゼットを玄関脇に設けました。

奥行きの異なる多くの可動棚は、靴だけでなく日用品のストック場所としても家族が在庫を見渡しやすい便利な場所となりました。
棚の中にコンセントを設けたので、電動自転車のバッテリー充電も行いやすくなりました。

収納


納戸室としての収納場所を確保しなかった代わりに毎日の動線として使用する通路や階段のすぐそばに
可動棚を多用し、コンセントも配置した収納場所を作りました。

他にも階段下のスペースも収納に活用しており、共働き世帯に人気の冷凍庫を設置したり、玄関に近い場所なのを活かして、回収され資源となる段ボールなどを集めておくスペースも確保しています。

幅を目いっぱい活用できるよう、ロールスクリーンで目隠しが出来るようにしました。
普段は全開して置けるので、風通しもよく匂いがこもることもありません。

トイレ

上下階に設けたトイレは、小窓から光が差し込む明るいスペースです。
節水機能は勿論ですが、手すり代わりにもなる耐荷重のあるカウンタ―も使いやすくなっています。
水回りは、お手入れのしやすいクッションフロアの床材を採用しました。


階段


限られたスペースの中でも、階段を緩やかな勾配にするために段数を増やして、廻り階段風にしました。
オーダーしたアイアンの手すりはスッキリとした印象にしてくれます。
家の中心に階段を持ってきたことで家族の気配を感じつつも、生活を邪魔することない配置にすることが出来ました。
階段周りの壁も、高さを出さずに視線だけを遮るようにしたことで温度管理もしやすくなっています。

キッチン


リクシル製リシェルシリーズのキッチンを対面キッチンとして配置しました。
引き出し内部の収納も工夫されており、収納量が確保されているので収納に困ることはありません。

キッチンの天板は、熱や傷に強いセラミック製です。
オーブン料理後の皿や、フライパンなども直接置くことができ作業効率があがりました。

家電収納と、食器収納部分は奥行を変えて、向かい合わせに配置しました。
来客から見えにくい位置に配置できたことで、ゴミ箱などもスッキリと使用できるようになっています。


床はお手入れのしやすいクッションフロアを採用しています。
無垢の床材との境目は、オーダーしたL字の金物で仕上げました。

個室


出来る限り引き違い窓は少なくして、気密性を高めるようにしました。

各個室は全て同じ広さ、同じ窓配置としたので生活スタイルにより、上下階で部屋を入れ替える必要性が出ても、容易に行えます。
また、LAN配線をすることで、増えてきたオンラインでの授業や在宅ワークにも対応できるようにしました。

個室の間には、通り抜けの出来るウォ―クスルークローゼットを設けました。
共有の衣類が多い子供室の間などでは、管理もしやすく、また行き来もしやすいため、好評です。
クローゼット内部のハンガーを掛けるためのポールの高さも、実は各部屋で変えています。

身長に合わせて高さを変えることで、上棚も使いやすい高さに取り付けることができ、普段使いの場所として活用することが出来ます。

バルコニーやウッドデッキに出る掃き出し窓には採風電動シャッターを採用しました。
シャッターを閉めながらも光や風を取り込めるタイプにしたことで台風の時なども快適に安心して過ごせます。


ランドリールームとお風呂

ランドリールームを兼ねた洗面脱衣室では化粧台の上に
明り取りの窓を設けたことでいつでも明るいスペースとなりました。

広めのスペースを確保し、洗濯機とガス衣類乾燥機を横並びに配置しました。
室内干しのできるホスクリーンも設置したことでデリケートな衣類も
天気や視線を気にすることなく干すことが出来ます。

太陽光発電システムを採用した、オール電化住宅ではありますが
別途ガスを引き込むことで乾燥時間が短いガス衣類乾燥機を採用しています。

日々のお手入れを楽にするように鏡を無くしたシンプルなお風呂は洗面器などを
載せるカウンタ―も取り外して洗うことが出来るタイプで簡単にキレイをキープできます。

引き戸の入り口も段差なく心配されがちなレールのお手入れも簡単に行えるように工夫がされています。

リビングダイニング

 


勾配天井と、大工の手仕事が活きる構造材をあらわしにした空間は安心感のある落ち着いたスペースとなりました。
バス通りからの視線も届かないので、カーテン不要の生活を送ることができます。

家の中心に北向きに天窓を設けたことで、天窓のデメリットとなる強すぎる日差しとなることを回避し、柔らかな明るさだけを取り込みました。

水回りへの引き戸は高さのあるハイタイプを採用し普段は開け放しておくことで、家の中での温度差はなくなりヒートショックの心配はありません。

外観のポイントとして、大きく開くサッシと、格子戸を設けました。


室内の印象も変わり好評です。

感想

建築基準法の改正にともない、建て替えを行うと、建築面積と延べ床面積が狭くなることが、最大の懸念となり、建て替えに踏み切ることに時間がかかった要因の一つでもありました。

しかし、実際に完成してみるとコンパクトになったものの、狭いと感じることはなく設計の工夫で快適に暮らすことが出来ています。

 

何よりも、音、光、温度や湿度をコントロールしやすくなり以前よりも、ずっと少ないエネルギーで快適に暮らせることに実は驚きさへ感じています。

 

予算の関係で、採用を見送りかけていた太陽光発電システムもリクシルの建て得という制度を活用することで採用することができたのも満足度をあげた理由の一つとなっています。

電気料金上昇が続いていますが、高気密・高断熱な性能のおかげで、電気の使用量も減ったこと、
そして創エネをしていることにより電気代は以前の住まいの半額以下にまで減っています。

 

この実体験を、お客様にご説明できることは、建て替えた最大のメリットかもしれません。

お気軽にどうぞご相談ください

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定休日 日曜日・祝日・年末年始及び夏季休暇期間
ZEHビルダー

渡辺忠雄工務店は ZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

渡辺忠雄工務店の ZEH普及実績と今後の目標

令和7年度(2025年)  戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は50%
令和4年度(2022年)  戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
令和3年度(2021年)  戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
令和2年度(2020年)  戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
令和元年度(2019年) 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
平成30年度(2018年) 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%
平成29年度(2017年) 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は0%

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